いち在日朝鮮人kinchanのかなり不定期更新日記

はてなダイアリーから移行しました。古い記事ばかりになりましたが、ボチボチ更新していこうと思います。

また陰鬱な選挙の時間がやってきた(今回も無理だと思う)

ほぼほぼ休眠状態のブログに、ちゃんと記事をアゲる定期的なイベントがやってきた。

「選挙」である。

 

いままでアゲてきた選挙ネタを再掲する。

2014-12-12

無権者のkinchanより、有権者の皆様へ。『投票に行ってください!』

https://dattarakinchan.hatenablog.com/entry/20141212/1418357734

2016-07-11

盛り上がらなかった祭り(参院選)の後で、無権者は思う。

https://dattarakinchan.hatenablog.com/entry/20160711/1468167331

2019-07-10

雑感:また陰鬱な選挙がやって来る。

https://dattarakinchan.hatenablog.com/entry/2019/07/10/162830

2019-07-30

雑感:日本には民主主義は無理だ、という結論に達している。

https://dattarakinchan.hatenablog.com/entry/2019/07/30/233912

 

今回の選挙は、安倍菅政治という、グロテスクで、無節操で、コロナ禍という社会危機の中では政治屋としての役割を全く果たす気が無かった無能な集団に、選挙民がどのような審判を下すか、という選挙である。

しかし、もう大勢は決まっているようである。大方の新聞を読む限り、自民が安定的な過半数を握り、立憲や共産などの野党共闘勢力は微増、というところのようだ。

 

※但し、「そういうストーリーにして投票率を下げる狙いを持った情報操作だ、という見方も存在する。

 

確かに、

選挙がこのへんにある、小選挙区だから一本化を推し進めて与党vs野党、という構図にしないと勝ち目がない、というのが分かっているのに、野党側は共闘の構築が遅々として進まず、挙句に枝葉末節の違いにアレルギー反応が止まらず仲違いを繰り返した。聞けば、連合は、あろうことか共産の統一候補を応援せず、与党の公明党を応援する、というような選挙区もあるらしい。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA26BC50W1A021C2000000/

共産主義が憎いのは勝手だが、労働者の生活を踏みつけている与党側を応援する、というのは流石に頭が悪すぎる。この一件のみ見ても、連合が労働者の利益を代表する機関などではなく、労働貴族が労働者階級を資源にブルジョアジーに滅私奉公する出先機関だということが見て取れる。

 

この野党のゴタゴタの代わりに維新が大躍進、らしい。冗談も大概にしなければならない。PCR検査をイソジンで切り抜けることを発明したことくらいしか功績が無く、維新の城下では医療と産業が疲弊しきっていて東京などよりも新規患者が人口比で量産されているというのに、維新のナニを評価して大躍進なのか。本当に選挙民が節穴揃いで意味不明である。仕事そっちのけでテレビに出て「吉村サン頑張ってはるから」と投票するオバハンには反吐しか出ない。まさに、出るほうも出るほうだが、出すほうも出すほうである。

 

常に思っていることであるが、選挙民の大半が、とにもかくにも精神年齢が幼児程度なのだ(投票率と投票先が証明)から、野党が勝とうと思うのであれば、幼児にも分かるレベルの選挙構図にすると同時に、徹底的に与党の失策を突き、幼児程度の記憶力しかない選挙民の記憶を、繰り返し繰り返し呼び覚ます作業をしなければならないのに、つまらない小さな差異で数人も同一選挙区に立ち、クリーンだのなんだのと自らの小綺麗な政策しか言えない。今回の野党共闘には中途半端感が拭えない。

 

こんな野党側の子どもっぽさを見るにつけ、自民や公明、そして維新の、選挙時のみの「大人の対応」は政治屋として成熟のものだと言える。自公や維新には何度かの選挙で成功体験が積みあがっている。テレビでやらなければ選挙は無いものにできるし、キレイな顔だけ出して、ウソでも何でも新しいことや聞こえのいいことさえ言えば票を入れてくれるし、選挙で言っていたことの検証にも有効なものは存在しないし、選挙が終わった後はいくら不正を積み重ねても選挙民は忘れてくれる、という圧倒的な成功体験である。この成功体験を不動のものにしているのが、取り囲む選挙民の幼児性であり、機能を失ったこの国のマスコミの現状が、その幼児性を補完している。

 

私の選挙に対する「諦念」は、数年前から変わらない。この「諦念」を見事に描き切った記事である。5年前の記事だが、私の感情も、恐らく森監督の感情も、不変だろうと思う。

 

まだ絶望していないあなたへ
森達也 (映画監督・作家・明治大学特任教授)2016年7月4日

https://politas.jp/features/10/article/496

 

今回は、この国がマトモな民主主義国に戻るための最後のチャンスだと思う。

これだけ民をないがしろにしてきた10年弱の政策、極めつけがこの2年弱のコロナ禍での政策だったわけだが、これに対する怒りがあるなら、この無策の連続に対する記憶力が人並みにあるなら、投票先の回答はおのずと出る。普通なら。

しかし、投票率は最低レベルの50%台だろうし、自民は過半を得るだろうし、公明は全選挙区当選だろうし、我が大阪は維新が、イソジンの功績を讃えられてほぼ独占するだろう。

絶望するばかりだが、これが日本の民主主義の現状である。


私は朝鮮学校で学んでいた時に、資本主義の本質を「富益富貧益貧」だと習った。
「富める者はますます富み、貧しいものはますます貧しい」という意味だ。良く本質を突いた言葉だと思う。資本主義の弱肉強食機能の中で社会格差が拡がっても、政治が再分配に関心が無ければ、社会にその機能が無ければ、貧しさに墜ちた者は、社会的に再び立ち上がることさえ厳しくなる。

再分配を是とし、公平な社会を築こうとしている政党はどこか、おのずと答えは出るはずだが、現実は、貧しい者が、自民党や維新の会の、中身の無い甘言に騙されて票を捨て、投票箱が閉まったら手のひらを返されてもコロッと忘れる。

この現状を、外国や外国人との比較ではなく、自らのものとして直視するところから、まずは始めるべきだと思う

 

と吐いて終わろうと思ったが、日本が民主主義国に踏みとどまることは、無権者の私のとっても大事なことである。

朝日がやっていた政策マッチをやってみたら、私にマッチしたのは共産党だった。まぁ妥当なところかと思う。

 

 

共産党の政策動画を観て、腑に落ちたものを紹介しておこうと思う。