いち在日朝鮮人kinchanのかなり不定期更新日記

はてなダイアリーから移行しました。古い記事ばかりになりましたが、ボチボチ更新していこうと思います。

朝鮮学校への防犯ブザー配布取りやめ ― 思考停止の極致

最近、本当に忙しく、コメントの返しすらも行えておらず申し訳ないが、会社の昼休みにfacebookを見た瞬間、血液が沸点を超えそうになったので書きなぐっておく。



朝鮮学校への配布とりやめ 防犯ブザー、町田市
47NEWS 2013/04/04 22:05
http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013040401002358.html

(引用開始)

東京都町田市の教育委員会が、市内の学校に通う小学生に配布してきた防犯ブザーを、北朝鮮情勢などを理由に2013年度は朝鮮学校の児童への配布をやめる決定をしていたことが4日、市教委などへの取材で分かった。
町田市内の朝鮮学校西東京朝鮮第二幼初級学校だけで、同校には韓国籍の児童も通っているという。李政愛校長は「全く理不尽で、行政挙げてのいじめだ」と話している。
市教委によると、防犯ブザー配布は04年度から始めた。市立小に通う1年生には無条件で、一部の私立小と朝鮮学校には希望があった場合に配布してきた。

(引用ここまで)



ここ最近の、日本における官民挙げての『対チョーセン思考停止』はまさに来るところまで来ているのだが、これは本当にその極致といえる。
今般、東京・新大久保や大阪・鶴橋で、排外主義者が旭日旗を片手に、「朝鮮人を殺せ」と絶叫し、それに対して国家側がろくに取り締まらず傍観を決め込み、彼ら及びそれに暗黙の同意を示す社会一般が差別主義を垂れ流しているのはよく知られている。
昨今の情勢から、本当に真に受けて「殺す」ような行動を取る奴が出てこないとも知れない。最初に標的になるのは屈強な男ではなく女子供である。少なくとも、朝鮮情勢の動き如何で、事ある度に標的にされてきた朝鮮学校の生徒を持つ親にとっては、このような空気感は現実的な危機感として抱かざるを得ない。

町田市の教育委員会とやらが、市内の児童に防犯ブザーを配布する意図はどこにあるのか?児童を対象にした暴行等の犯罪行為の防犯に他ならない。まさに、
北朝鮮情勢などを理由に
真っ先に防犯ブザーが必要なのは、朝鮮学校の生徒であることは言うまでも無い。

なんでもかんでも、『チョーセン』と名が付くものであれば、全て悪魔化され、全て厄介者扱いされる。
面倒を取りこみたくないからと露骨に排除する。法や人権を前に理不尽や屁理屈がまかり通る。
ただ単に日本で朝鮮人として生まれ、朝鮮人として育とうとする人間に対し、国家レベルのイジメが横行している。

西東京第二初級学校に生徒を送る親の絶望と怒りは、同じ子を持つ親として察するに余りある。
朝鮮人の自尊心、存在そのものが全否定されている。