いち在日朝鮮人kinchanのかなり不定期更新日記

はてなダイアリーから移行しました。古い記事ばかりになりましたが、ボチボチ更新していこうと思います。

橋下vs桜井、罵りあって面談終了 ― ハシモトよ、何がしたかったのだ(呆) 

私は以前、橋下大阪市長在特会ヘイトスピーチを持ちだしたことに対する警戒を書いた。
http://d.hatena.ne.jp/dattarakinchan/20140921/1411333115

そして昨日、橋下と在特会の桜井会長との面談が実現した。
「酷い」の一言に尽きる。私が先日の記事で示した「憂慮」を遥かに超越した、見事な酷さだ。
桜井との「議論」など、成立するわけが無いのは最初っから分かっているはずなのに、桜井の一発目の挑発にやすやすと乗り、罵りあうわ支離滅裂だわで、まったくどうしょうもない。

この男は、一体全体、何がしたかったのか?
橋下の口ぶりから、私は今般の日本におけるヘイトスピーチが何故に世界的な批判の対象になっているのかの根本的な理解も欠如しているように見受けたが、桜井を呼んで自分が説教を垂れて、「はい分かりました」と言うとでも思ったのか?
そしてお決まりの、
「国会議員に言え、政府に言え、東京に行って来い。で、統一地方選挙あるだろ? 立候補しろ。」
「民主主義なんだから、選挙やって訴えろよ。」
だって。
民主主義が何たるかを自分がまったく理解していないことを吐露する言葉を投げるしか能が無いことを開陳する有様だ。

挙句がこの記事だ。



「今後は僕を攻撃すればいい」と橋下市長 ヘイトスピーチ問題で面談の在特会
産経WEST 2014.10.21 11:32
http://www.sankei.com/west/news/141021/wst1410210025-n1.html

(引用開始)

デモで民族差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)問題で、維新の党共同代表の橋下徹大阪市長は21日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長との面談を振り返り、「(在特会側は)国政政党の代表に直接申し入れをし、僕が引き受けたことが重要。今後は僕の政治活動を攻撃すればいい」と強調した。
在特会側は在日韓国・朝鮮人らを対象にした特別永住者制度を問題視。橋下氏はこの日、「特別扱いすることはかえって差別を生む」と制度には問題があるとの認識を示し、ほかの外国人と同様に制度を一本化していく必要があるとの考えを明らかにした。
橋下氏と桜井氏は20日、市役所内で面談。当初は30分間を予定していたが、双方が相手を罵倒し、10分弱で打ち切られた。

(引用ここまで)

自分の主義主張は在特会の主張と大差が無い、「彼らの言うことはもっともだが手段が悪い」と言っているに等しい。
彼らの偏見や言いがかりには理があるとし、それを自らの党で受け入れると言っている、在特会の宣伝活動を支援したに等しい。
橋下の行動は、この大阪で差別の再生産を働いたに過ぎない。
橋下は、この大阪の地に、何故にこれほどのザイニチが棲んでいるのか分かっていないのではないだろうか?日本の政策によってもう既に4〜5世代もこの地に棲んでいる元日本人であるザイニチと、昨日今日来るに至った一般の外国人を一緒くたに扱いたい、そうでないと逆差別だ、とはよく言った。

橋下にザイニチについて語る資格など無い。もう全然ダメだ。