いち在日朝鮮人kinchanのかなり不定期更新日記

はてなダイアリーから移行しました。古い記事ばかりになりましたが、ボチボチ更新していこうと思います。

『日本人差別をなくそう』? ― 手垢のついたデマを未だに垂れ流す醜悪な在日特権ビラ

6月4日正午頃、大阪市東淀川区内にて、公共施設そばの掲示板に『日本人差別をなくそう』と題したビラが貼られてあるのが発見され、回収した在日同胞より情報提供があった。
大阪市内でも朝鮮人が多く暮らす東淀川区、しかも人通りの多い場所の掲示板に堂々と貼られていたという。

在日朝鮮人の内、46万人が無職で年計2兆3千億円が在日朝鮮人生活保護費として使われている」、「税金を納めません」、「試験の免除も各種ご用意」等と書かれている。末尾には「今一人でも多くの日本人が真実を知り、行動しなければ、日本人、そして子供たちは永遠に奴隷にされるでしょう」などと吐く始末だ。

しかしこれら情報の根拠になる情報は何ら示されていない。少なくとも私および私の周囲の在日朝鮮人には何のことだかわからない、身に覚えのないことしか書いていない。徹底的にデマばかりだ。あくまでクソミソ突っ込んで朝鮮人を『下げたい』がためのビラであることは明らかだ。(「公務員になれます」は事実であるが、管理職への門戸は閉ざされている)

ここ最近のレイシストたちは、ネットでヘイトスピーチを書き込むのに飽き足らない。街中へと活動の場を移しこのようなデマを垂れ流す。つい先日も繁華街に日の丸片手に繰り出しては老人に集団で殴りかかる、という狂気の沙汰が演じられた。
こんな現状にも世間の目は無関心で、このような鬱屈としたレイシストの発狂に批判能力を持たない。日本の良心はどこに行ってしまったのか?レイシストがこのような行為に羞恥心も持たなくなるほど日本のマジョリティーが醸す空気は劣化してしまったのかと呆れる。

このような煽動に触発された判断情報を持たない者が、妄想を膨らませた挙句、実像とはかけ離れたフィクションの在日朝鮮人像を作り上げる。それが犯罪や特権とは程遠い在日朝鮮人一般に対する偏見や攻撃へと姿を変える。
レイシストの妄想の盛り上がりの果てに、朝鮮学校に通う子供たちに対する暴力が各地で起こっていることも指摘しておかなければならない。

このようなデマを撒き散らす愚を絶対に認めてはならない。
レイシズム・言葉や実力による暴力行為が、おのれの人格を歪め、価値を徹底的に低める恥ずかしい行為だという、当然あるべき感覚が、日本社会の中で広く共有されなければならない。